20~60代、接客・工場・事務、障害の有無、多様なメンバーで派遣のマッチング【全国お仕事紹介センター】
私はランスタッドの全国お仕事紹介センター(以下NJC)に所属しています。このチームは100%完全在宅・朝9時~夜9時まで、年中無休(年末年始以外)。出社しないので、社内からもなかなかイメージがつきづらいと言われることも。
それなら、NJCの内側から魅力を伝えたい!と上司に伝えたところ、相談の次の日に取材日が決定(しかも1週間後!)。取材のためにセンター長が横浜から京都まで日帰りで来てくれるというスピード感。
そんな「即対応」をしてくださったのが、NJCのセンター長、河合さんです。最初にNJCを語るのはやっぱり河合さんでしょう、ということでインタビュー、お届けいたします。
支店の枠組みを越え、全国のお仕事をマッチング
河合:「NJCの発足は2021年5月。自分がNJCのセンター長になったのが2021年7月なので、NJCが始まったときには在籍していないんです。
発足した経緯については、コロナ禍だったことや時代の背景もあり、全国の仕事を幅広く紹介でき、週末や夜間も対応できるチームを作りたいという意向があったと聞いています。
登録面談もオンラインでできるようになり、社員が完全在宅で働くという選択肢ができた、ということでもありますね。」
NJCはチャレンジドが営業のど真ん中で仕事ができると証明できた
海外で見た、誰の手も借りず一人でバスに乗れている姿
―――河合さんが2021年7月に就任されてから、障がい者雇用(※)の採用が活発になったと聞いています。なぜNJCでチャレンジド社員の採用を進めようと思われたんですか?
「私は、海外経験が長く、そこで見た光景がきっかけです。車いすの方がバスについているステップで、誰の手も借りずに乗っている。助けが必要であれば周囲の人が自然に手伝う。
それと比べると、日本はなんだか変だなぁ、と感じていました。」
アシスタントやサポートだけではないチャレンジドの活躍場所
「支店長をしていたときに、積極的にチャレンジドの方を採用していました。そのときに、他の社員のアシスタントやサポートではなく、同じような仕事を障がいのあるなし関係なく働いていました。
それが自分にとって、とてもいい思い出になっています。
ですが支店という規模感では採用するのは1、2人が限界。もっと採用できるのでは?と感じてたので、NJCという完全在宅のチームが発足した際にチャレンジド社員採用を活発に行っていこう、と提案していきました。」
―――以前のインタビューで、「ビジネスのど真ん中でチャレンジド社員が活躍する場を作り上げたい」と言われていて、現在、NJCの半分以上はチャレンジド社員ですね。
「チャレンジド社員にはサポート・アシスタントとしての働き方だけではなくて、本当に営業のど真ん中で活躍できるんだよ、ということをNJCは証明できたと思っています。」
障がいの有無だけでなく、年齢・キャリア・性格など多様な組織
様々な声がないと組織は偏ってしまう
―――NJCにはチャレンジドだけではなく、年齢、職歴、性格、本当に様々な方が在籍していますよね。私より年下はもちろん、年上の方も大勢いて、本当に多様だなと感じています。
キャリアに関しても、人材会社からの転職や事務職やコールセンター出身の方、ずっと工場で働いていたとか、飲食店で働いていたとか、様々なキャリアをお持ちの方がNJCにはいらっしゃいます
「自分自身、ダイバーシティを大事に思っています。
組織が拡大するときには、自分だけの考えではうまくいかないと思っていてて。
50代、60代、男性、女性、LGBTQの方、いろいろなキャリアの方…様々な声がないと組織は偏ってしまう。そうならないように意識はしています。」
多様性を大事するなかで、重要視しているもの
―――本当に多様なメンバーが集まっていますが、そうすると逆に、採用の際には河合さんが重視されているのはどのような点なのでしょうか?
「質問にしっかり答えられる人ですね。というのは、スタッフさんの話をしっかり聞いて、仕事と結びつけるのがコーディネーター(※)の仕事なので、コミュニケーションについては重視しています。
また、向上心ですね。向上心がある方と一緒に働きたいというのは自分の強い想いとしてあります。
あとは、やっぱり人と接するのが好きな方。
オンラインでは顔を合わせていても、みんな初対面です。それでも楽しくおしゃべりをしている。基本的にはそういう方を採用しているような気がします。」
大きく育っていくNJC 今後の展望は
NJCが安定稼働したら卒業したい
―――当初20名だったNJCも、現在は約80名の大所帯となってきました。河合さんは今後について、どう思われていますか?
「自分は飛び出して違う何かをやりたいなって思っています。会社がしっかり認めてくれる組織にして、誰かにNJCという組織をパスしたいという風に思っているんです。
新しく組織を作って、新しい人と新しく出会いたいというのがすごく好きで、うん。安定稼働できる組織を作れたら自分は卒業したいと思っていて。」
―――卒業しちゃうんですか!?
「NJC自体は安定稼働ができてきたな、と思っていて。メンバーは現在約80名いますが、100名をめどに考えているんですよ。
ただこれはNJC単体の話。
自分はその次のところに着手していきたいなと思っています。支店で働く人、NJCで働く人、様々な部署で働いている人を会社全体でセントラライズ、集中化を意識しています。
支社に出社するメリット、NJCのように完全在宅でのメリット、どちらもあるので、どちらかだけでいいんですか?というところをミックスして考えることが大事。
どちらかに寄せるのではなく、1+1を2にするだけじゃなくて、5でも10でもしていくための大きな変革、トランスフォーメーションが必要なんじゃないかなと思います。」
お仕事を離れて河合さんのお話
40か国滞在した中で一番良かったのは?
―――河合さんご自身について教えてください。40か国以上滞在したとお聞きしましたが、いちばん良かったところはどこですか?
「オーストラリアに住んでいたことがあって、やっぱりオーストラリアですね。日本との時差が1時間しかないことと、日本人をすごく好いてくれるお人柄なんです。英語で話せますし。
それに、自然やビーチがすぐそばにある。
自分の住んでいる横浜にとても近い印象です。横浜も大都会でありながらビーチがそばにあり、20分くらい電車に乗ったら畑ばかりの場所がある。
そういうことも含めて、私はオーストラリアが好きですね。」
誰と接しても嫌いにならないタイプ
―――オーストラリアの方は陽気で笑顔という印象があります。河合さんもいつも笑顔の印象がありますが、意識はされているんですか?
「完全に無意識ですね。子どもの頃からかもしれない。別に誰と接しても、嫌いにならないタイプなんですよ。どんな人でも何かいいところを見つけようと接しているんです。
こういう仕事だから、ということではなく、完全に無意識ですね。」
―――そうなんですね…!会議のときもいつも笑顔なので、意識されているんだと思っていました。
もっと育てて、輝かせてあげたい
―――最後に、河合さんにとってNJCはどのようなところですか?
「以前のセンター長が作られた20人の組織から今は80人。ほぼほぼ自分で作っている組織なので、いちばん居心地のいい場所ですね。
いやもう、本当に信頼して。こう言ったら失礼かもしれないけど自分の子どもみたいな気持ちもあります(笑)
みんなをもっと育てて輝かせてあげたいなという思いはあります。おこがましいかもしれないですけど。」
―――今日は素敵なお話をたくさんお伺いできました。ありがとうございました!
NJCの一員、チャレンジド社員として思うこと
私たちの使命は「1人でも多くの雇用を創出すること」。この目標のために、成績についても厳しく見られており、「大変だな」と思うことも正直あります。
ですが、チャレンジド社員の一人として思うのは、「営業のど真ん中」にいるからこその責任と誇りを感じているということ。
厳しさもありながら、楽しくお仕事できているのは、締めるところはしっかり締めつつ、普段から笑顔でフレンドリーな河合さんのおかげだなとあらためて思いました。
次回はNJCのメンバー(上の写真の両端にいるお二人)に、「NJCで働くメンバーとして感じること」についてインタビューしていきたいと思います!
<全国お仕事紹介センター やのさん、おおがきさんのインタビューはこちら>