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社内のメンター制度を活用して本気の悩みを相談したら、自分の思い込みや捉え方の偏りに気づけた話

最近、企業の働き方支援において、よく耳にするメンター制度。さまざまな経験を重ねた先輩社員(メンター)が、後輩社員(メンティ)に対して、キャリア形成における課題や悩みをサポートする制度です。

ランスタッドでも「キャリアパスに難しさを感じている…」「業務に追われキャリアについて考える時間がない…」という声を受けて、マーケティング部門からトライアルで制度を導入しており、今後、社内への拡大も検討中です。

とはいえ、「メンター制度ってよく聞くけど、実際どうなの?」という人も多いはず。今回は、はせがわが実際に全3回のトライアルを体験してみたので、その様子をレポートします!


人生初!メンター制度利用してみた

前職を含め、メンター制度の利用は初めて。直属の上司は評価者ということもあり、今回は「斜めの関係」を構築できるような先輩に、メンターになってもらうことにしました。メンターの先輩は、私から希望を出すことができたため、人事本部 ダイバーシティ&インクルージョン担当の村松栄子さんにメンターをご依頼し、ご快諾いただきました。

「村松さんとお話してみたい!」と思ったのは、以前、村松さんがプロジェクトマネージャーとして関わるプロジェクトに参加したときに、的確にプロジェクトを進めていく姿が印象に残っていたからでした。決断力もあり、プロジェクト全体への責任は持つけれど、メンバーに任せるところは任せる。そのバランスが私にとって心地良く、頼れる先輩というイメージがありました。

また、プロジェクトの合間の雑談で、家族との関係性や考え方を伺ったときに、すこし自分と似ている部分があるかもと感じ、仕事と家庭を両立など、今後のキャリアを考える上でのロールモデルとして、村松さんご自身の経験を聞いてみたい!とも考えての希望でした。


『産休育休はキャリアの中断になりますか?』

【こんなことを相談しました】
私はこの先もずっと働き続けたいという思いがあり、出産、育児のタイミングで、自分のキャリアを止めることになってしまわないか正直怖いです。パートナーはゆくゆく子どもがほしいと言っており、私自身も子どもや子育てに興味がないわけではないのですが……。
とはいえ、今年29歳。時間の制約もあるので、いつまでも先延ばしにはできない悩みだと思っています。村松さんは、どうやって子育てとキャリアの葛藤を乗り越えたのかお聞きしたいです。

村松さん:
私もはせがわさんと同じように、「自分は多分、一生働くだろう」ということは昔から思っていました。でも、私は学生結婚だったり、就活全滅でアルバイトからの就職だったりと、ちょっと常識とは違うルートを歩いてきた自覚があるので、必ずしもはせがわさんの参考になるかはわからないのですが(笑)

――そうなんですね! 今、お子さんが2人いらっしゃると伺いましたが、出産や子育てについては、いつ頃から意識するようになりましたか?

村松さん:
もともと飲食業で働いていた夫が営業に転職し、生活が落ち着いた頃から出産を考えるようになりました。

仕事は続けたいと思う一方で、一生同じ会社に勤めるという感覚もあまりなかったんですよね。「転職しちゃえば産休育休のブランクはない」くらいに思っていました。むしろ、産休育休の期間って、自分のキャリアについて考えるいいチャンスなんじゃないかとも捉えていたんです。

1人目の育児休業の間に、社会保険労務士の勉強をはじめて、2年後に合格しました。社労士に興味があったというよりは、人事の仕事をしたかったから社労士を取っておいたほうが有利かなと思って。時間のあるタイミングで勉強したという感じですね。

――すごい。その後、2人目もご出産されているんですよね?

村松さん:
夫の実家がある静岡に移住した3年後に、2人目を出産しました。家事や育児については夫の両親から手厚いサポートが得られたこともあり、産休育休中に税理士の科目の勉強をしていました。

今、育休中のリスキリングという言葉が注目されていますが、個人的には、育休中のスキルアップはマストではないと思っています。私は休業期間で資格の勉強ができましたが、環境など状況的に難しい方もいらっしゃると思いますし、”やりたければやる”くらいで良いのではないかと。

――村松さんは、2度の育休を有効に活用している印象があります。でも、産休育休中にキャリアが止まるという不安はなかったのでしょうか?

村松さん:
2度目の産休に入るときは、その会社ではじめての女性管理職になれるかもしれないというタイミングと重なっていたこともあり、多少は考えました。でも、そもそも中途採用での入社で(ライバルとなるような)同期もいなかったので、「まあ、いいか」とわりとマイペースなマインドで、産休に入ることを選択しました。

私の場合は、育休の期間中は、ただ会社に行っていないだけという感覚なので、キャリアが中断するとまでは捉えていないですね。ブランクと考えるか、「育児」という貴重な経験ができる、(余裕があれば)勉強や情報収集ができる期間と捉えるか…発想の転換かもしれないですよね。

あとは、“ふつうはこうだ”とか、“こうするべき”より、自分の中で本当はどう思っているのか、自分たちはどうしたいのかを、きちんとパートナーと対話して考えてみるといいんじゃないかなと私は思っています。

【メンターとの対話を振り返って思うこと】
これまで色んな方からお話を伺う中で、出産・育児をする=自分のキャリアが止まってしまうと捉えていましたが、それは自分の思い込みだったのかもしれないと思えました。

村松さんのお話を伺い、産休育休中の過ごし方について具体的なイメージも湧いてきて、仕事と家庭の両立に対する解像度がすこし上がった気がします。産休育休を取得して家にいる間も”キャリアが止まるわけじゃない”と解釈を変えられたのは大きな変化でした。

また産休育休に入ること自体は、自身のキャリアに対してネガティブなことばかりではなく、休みの期間中にも、勉強や情報収集ができる場合もあると伺い、大切なのは、その期間の過ごし方について、きちんと計画を立てて実行することだなと捉え直しました。


『夫より私のほうが働くことへのモチベーションが高い。子育ての役割分担はどうする?』

【こんなことを相談しました】
世間一般には女性が家のことをして、男性が働く‥‥というイメージがまだまだあると思います。そんな中で、私と夫だと、私のほうが働くことへのモチベーションが高い自覚があります。以前、村松さんのご家庭も、村松さんのほうが働くことへのモチベーションが高いというようなお話を伺ったのですが、その場合は子育てに関してはどのように役割分担をされていますか?結局、女性側の負担が重くならないかと危惧しています。

村松さん:
うちは学生時代に結婚していることもあり、正直、男女の役割の差がないんですよね。夫は料理が好きだし、家事は女性がしなくちゃいけないという感覚もありません。お互いに確固とした夫婦のイメージがないうちに結婚したことで、いわゆる世間一般に自分たちを当てはめることはなかったかもしれないです。

とはいえ、子どもが生まれたタイミングは、家事分担のひとつのターニングポイントになりましたね。実は、私の仕事が忙しい時期に、夫に専業主夫になってほしいとお願いしたこともあって…。夫はすこし特殊な人なので、その選択肢も受け入れてくれたんですけど(笑)

――それは素敵ですね。 子育てに関しては、例えばお子さんがいる友人や同僚からよく聞くのが、保育園の発熱などの緊急事態の対応についてです。お父さんは仕事が抜けられないから、お母さんが対応せざるを得ないということをよく聞くのですが‥‥。

村松さん:
これも夫婦それぞれだとは思いますが、うちの夫は家庭を優先する人なので、都度都度できるほうが対応するという感じでした。それでも2人目を考えたときに夫婦2人だけでは限界があると思い、夫の実家と二世帯にして義両親に手伝ってもらう体制にしました。

方法はともかく、しんどくなる前に、自分が無理しない選択をすることは大事かもしれないですね。

――夫婦の役割を流動的に変化させたり、外部のサポートを頼ったりしているんですね。ちなみに、突っ込んだお話を伺ってしまいますが、その場合は家計に入れるお金の配分はどうされているのでしょうか‥‥?

村松さん:
うちは2人ともめちゃくちゃお金にシビアなんです。毎月、生活費を整理して、それに対して何割出すかを話し合って決めています。加えて、引っ越し、進学、転職、手当の変更など、なにかライフイベントがあるたびに、お互いの給与状況などを開示して、細かく話し合って配分を見直しています。

重要なのは、どうやってパートナーと家族を運営していくかを冷静に話し合っていくことだと思います。夫婦、家族とはいえ、それぞれの人生もあるので、人生において何に重きを置いているか、何を妥協できるのかなどの部分をすり合わせて、その上でお互いの意見が重なる部分を大切にしながら共同運営していく感じです。

――そう考えると、家族って組織でもあるし、会社みたいなものなんですね。組織を2人で共同運営していくという発想はなかったので、目からウロコです!

村松さん:
そうですね。はせがわさんも今、いろいろと考えて不安になることもあるとは思いますが、子どもが生まれることで、価値観が変わることもあると思います。うちは夫が子ども好きになりましたもん。

いろんなことをお話しましたが、何よりも親が無理をしないことが一番大事だと思っています。子どもの教育や育て方についても様々なことが言われますが、結局子どもは親をみて育つので、親が自分らしく働き、生活している状況が保たれていることは、やっぱり大事だなと。
その方法をパートナー同士で話し合って、家族をどう運営していくかを一緒に探っていくことが大事なんじゃないかなと思います。

【メンターとの対話を振り返って思うこと】
今、その組織(家族)に所属している全員にとってベストな役割を考えて、常に見直していく。共同経営者というか、本当の意味でパートナーというか…。家族=組織という捉え方で、”一緒に組織を運営していくパートナー”という考え方がすごく新鮮でした。

正直、家族には”組織”というより”血のつながりのある運命共同体”のような、理屈抜きでつながっているものというイメージがあったので、「家族である前に組織」だと捉え直すことで、「今の家族の状況にあった役割分担」をすこし冷静に考えていけそうな気がします。

実は、この話を伺ったあとで、夫にも同じ話をしてみました。「おもしろい考え方だね」と同意してもらいつつも、「すぐにやってみよう」とまではなりませんでしたが、できることからすこしずつ、”組織として家族を運営する視点を持つこと”にも取り組んでいきたいなと思いました。
また何よりも、家族関係のあり方として、こんな考え方もあると知れたことは、良い気づきになりましたし、こういう家族観も広まっていくと良いなと感じます。


自分の思い込みや捉え方の偏りに気づけた

キャリアプランに向けたアクションを話し合うというよりは、「仕事と家庭の両立」や「家庭内の役割分担」などの人生相談をメインにお伺いした感じではありましたが、こんな話でもメンターの方が柔軟に受け入れて、アドバイスをいただけたことがありがたかったです!

子育てと家庭と仕事の両立についての悩みは、これまでもいろんな方に相談していて、逆に人材派遣の営業として、スタッフの皆さんの相談に乗ることもありました。今回は、自分が「話を聞きたい!」と思っている方に直接お話を伺う機会になり、より理解度が深まったと感じました。

また、自分の思い込みや捉え方の偏りに気づけたことも成果でした。これまでの価値観をすぐに大きく変えることは難しいかもしれませんが、自分の中の思い込みに気付いて、新しい価値観を知って取り入れていくことで、将来への不安や生きづらさは、すこし減らせるかもしれないなと改めて思いました。

そして、今回メンターになっていただいた村松さんには、「全3回のトライアルが終わったあとも、また何かあればいつでも声をかけてくださいね」と仰っていただけました!(村松さん、ありがとうございます!!)
メンター制度が斜めのつながりをつくるきっかけにもなり、とても嬉しいです。


メンティーとして制度を利用された皆さんの感想

今回、私はとうとうと人生相談をするかたちでの制度利用がメインでしたが、他のメンター制度を利用した方々は、またそれぞれにご自身のキャリア形成に活きる話が聞けたと仰っていました。

せっかくなので、メンティーとして制度を利用された皆さんのご感想一部をご紹介できればと思います!

■代表取締役社長の猿谷さんへメンターを依頼!(Oさん)

日頃接している上長とはまた異なる立場の方との対話を通じて、自身のキャリアを見直すことができました。マーケティングの部署に自らキャリアチェンジしてきた当初の思いを思い返しながら、希望するキャリアを実現するためには、どういう立場や役職、責任の範囲を経験すると良いのかなどを、かなり具体的に描けるようになりました。
年次で設定している目標設定項目の内容も、メンター制度利用前と後では、内容の濃さや深さが10倍以上変わった感覚があります!猿谷さん、ありがとうございました!

■育児と介護とキャリアのバランスについて相談(Yさん)

育児と介護とキャリアのバランスについて、どう考えればよいのかさえ分からない状況で、途方に暮れていました。
同じ経験を持つメンターさんと話ができたことで、将来の不安にフォーカスするのではなく、今やれることをやるという当たり前のところに戻ってこれたと思います。

■同じ部署内の斜めの先輩にキャリア相談!(Oさん、Sさん)

直属の上司ではないものの、ある程度部署の状況を理解していただいている方だからこそ話せることを躊躇なく相談できて、かつ受け止めてもらえたと感じました。
また、自チームの枠に囚われず、より広い視野や、より高い視座からみた組織やキャリアに関するお話ができて、学びが多かったです。

プロジェクトや業務単位で関わりのある先輩にメンターを依頼し、実務でのやりとりに加えて、プラスアルファの発展的なアドバイスや、キャリア形成に活かせる知見をいただいたので、制度を利用して良かったです。
ただ、もし社内のタレント人材など憧れの対象へメンターをお願いするとしたら、普段の業務で関わりがない限りは、明確なテーマ設定がないと、制度を有効活用するのは少し難しいかも‥とも感じました。

「社長の猿谷さんへメンターを依頼した!」という方もいらっしゃいましたが、皆さんのご感想にもある通り、「自分はメンターに何を相談したいのか」「なぜ、メンターをその方へ依頼するのか」というテーマ設定が自分の中で定まっていることが、制度を有効活用する上でも大切だと感じます。

現状、メンター制度はマーケティング部のみでの取り組みですが、利用者のポジティブなフィードバックからも、全社に広まっていったらよさそうな社内制度だなと感じています。いろんな斜めの関係ができれば、部門を跨いだつながりづくりにもなり、日常業務でのコミュニケーションにも活かしていけそうだなと思いました。

<ランスタッド社員の皆さんへ>
これからこういう取り組みが全社に広まったらいいなとおもう方、この記事を見てやってみたいと思った社員の方はぜひ、はせがわへ連絡ください♪

今後、メンター制度が社内に広がり、相談し合えるカルチャーができたり、斜めのつながりがもっと増えていけば嬉しいです。

以上、「社内のメンター制度を活用してみた!」レポートでした!!

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