人材会社からGAFAへ飛び立つ男に、退職前にキャリアの考え方を聞いてみた
当社ランスタッドのマーケターとして、4年半活躍した薄葉裕樹さん。
そんな彼が退職を決めたという一報を受け、社内には驚きの声が上がりました。
しかも、その転職先は「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」のとある企業だと噂されています。
今回は、ランスタッドからGAFAへ飛び立つ薄葉さんのキャリアの考え方に迫るべく、ご本人へ取材をしました。
今が転職のタイミング?ランスタッドを離れようと思ったワケ
ーーご退職されると伺い、驚きました。どちらに行くことに決まったのですか?いつから転職を考えていたのでしょう?
GAFAのとある企業です!(笑)
転職活動自体は今年の8月に始めました。それまでは、いつか転職するだろうとは思っていたものの、具体的には特に動いていませんでした。
ーー「いつか転職するだろうと思っていた」ということは、何かランスタッドに不満があったということでしょうか‥‥?
いやいや(笑)出ていく僕がいうのも変ですが、ランスタッドって良い会社ですよ。
ランスタッドで色んな経験をさせてもらえたことが礎になって、次の仕事に繋がった実感がすごくあります。僕は、ランスタッドが無かったらGAFAには行けなかったです。
ーーでは何故、このタイミングで転職なのでしょうか?
この1年ほどで、僕のチームって結構大きくなったんです。新しく入ったメンバーや異動してきてくれたメンバーがいて、元々のメンバーもすごく育ってくれて「あ、なんか、僕がいなくても大丈夫じゃん!」と思ったことが大きなキッカケでした。
ーーチームの皆さんからしたら、薄葉さんあってこその状態なのではとも思いますが‥‥!(笑)
いや。僕は本当に、皆が育って、自走してくれているなと感じています。
あと、これは実体験から思うことですが、上が詰まっていると組織って中々変わらないし、上が変わらないと変えられない部分もあると思っていて。
僕としては、人が流動的な方が、柔軟な組織になるのではないかと思いますね。ある程度の期間が経ったら上が変わる、体制が変わるという方が、組織的には良いんだろうなと考えています。
僕自身、気づいたら4年半働いていて。元々、長くても5年かなと思っていたこともあって、良いタイミングなのかなと思いました。
自分の枠を超えるチャレンジの中で変化した、起業への思い
ーー「長くても5年」と伺ったのですが、ランスタッドへ入社された時から、次のキャリアは見据えられていたのですか?
そうですね。転職当時の僕は35歳でしたが、40歳までに起業したいと思っていたんです。そういう意味では、次のキャリアを見据えていたと思います。
でも、その後に紆余曲折を経て「僕、起業じゃないんだな」と思い直しました。
ーー起業はパワーワードですね!(笑) 起業を見据えていたことも、そのプランが覆ったことも興味深いです。どんな紆余曲折があったのでしょう?
なんでしょうね‥‥。
例えば、ランスタッドは世界最大※の人材会社なので、グローバルや国内の沢山の人と関わることができますよね。
そんな風に会社のパワーを貰いながら、自分の経験値を活かして、いきなり大きなフィールドで挑戦できることが楽しかったんだと思います。
起業して0から1を作っていくよりも、1を10にする方が自分には向いているのだと思い直しましたね。
あとは多分、起業したいと言ってはいたけれど、その勇気は僕に無いんだなって気づいてしまったところもあります(笑)
ーーそう表現すると寂しさが残りますが(笑) でも、起業より会社で働く方がご自身に合っていると思われたということですよね。
その方が向いているし、その方ができるなと思いましたね。
今までは自分のミッションから外れるようなことをしたり、他のチームと連携して物事を進めたりすることが苦手だったんです。
でも、ランスタッドの人たちは良い人が多くて、コミュニケーションが取りやすかったんですよね。その社風も手伝って、自分から積極的に人に働きかけることができるようになりました。
入社当初はBtoCの集客を改善することが自分のミッションでしたが、今では、その他にもLGBTQの推進プロジェクトや新サービスの企画など、色んなことが自分の枠を超えてできるようになったなと思います。
また、自分自身のヒューマンスキルが育っていくと同時に、楽しいと感じることも少しずつ変化していきました。
例えば、ランスタッドには全国に沢山の支店があって、日々色んな支店のコーディネーターの方々とやりとりする機会があります。
そこで求人広告について、こうしたらもっと効果が上がるんじゃないか?と提案したり、一緒に考えたりすることって楽しいなと今は感じていますね。
ーー4年半、ランスタッドでのキャリアを振り返ってみていかがでしたか?
色々チャレンジさせてもらえたので、楽しかったと思います。あっという間に4年半が過ぎた感覚ですね。
僕は今までインターネット広告の運用やデジタルマーケティングを専門にしていましたが、それが派生して、ウェビナ―や新サービスの企画にもどんどんチャレンジさせてもらえる環境やスピード感は、ランスタッドの良いところだなと思います。
自分の理想に近づくために、転職という手段を活用する
ーー改めてお伺いしてしまいますが‥‥なぜ、転職されるのですか?
僕の中では、転職して自分のやりたいことに近づいていくって、わりと当たり前の感覚なんですよね。日本ではネガティブに捉えられることもありますが、全然そんなことはないと思っています。
もちろん実績やスキルは必要ですが、やりたいことができたり、今より良い条件で働けたりするのであれば、転職という手段を活用しない手はないのではないかなと。
それに、自分のスキルをもっと高めて、また同じ会社に出戻りすることもアリだと思います。
なんだか、人材紹介部門のアピールみたいな感じになってしまいましたね。
ーー 今回の転職で一番大きく変わることは、どんなことだと考えていらっしゃいますか?
ランスタッドと一番大きく変わることは、ユーザー数ですね。
国内外の沢山のユーザーが生活の一部として使うサービスを担う企業だからこそ、自分が考えた施策のインパクトがめちゃくちゃ大きいと思っています。より多くの人にインパクトを与えられることは、すごく楽しみだなと思いますね。
更なる刺激を求め、チャレンジを続ける男の最終目標
ーー 薄葉さんがずっとチャレンジを続けている、その思いは一体どこからくるのですか?
与えられるインパクトの大きさもありますが、一番は常に自分が刺激をもらえるような人たちと仕事をしたいという思いですかね。
今まで4社経験していますが、やっぱり会社ごとに人のカラーが変わるなと思います。
例えば、定時で帰ることが当たり前の会社もあれば、徹夜で働くのが当たり前の会社もあるし、20代のうちからマネージャーをできる環境がある会社やない会社もあると思います。
色んな会社で働く中で、自分よりすごく優秀な人やカリスマ性がある人、何か秀でている人に出会うと、自分も負けてられないなと思うんですよ。
ーー 負けず嫌いということですか‥‥?
どちらかというと、不甲斐なさです(笑)
オプトで働いていた時に、初めて心の底からすごいなと思う人に出会ったんです。その時の衝撃や、一緒に働いていて感じる刺激は今も覚えていて。
「自分って、まだまだなんだな」と思えたことが、バネになって頑張れた経験があるので、自分より秀でた人たちに刺激を受けながら働きたいという思いは強いと思います。
ーーそういうことであれば、GAFAはピッタリですね!
そうなんです。でも、転職後の目標は、まず生き抜くことだなと思っています(笑)
GAFAといわれるだけあって、やっぱり求められるレベルがすごく高いんですよね。その中で、まずは生き抜くことが僕の中では既に一つのチャレンジだなと思います。
あとはやっぱり、やるからには実績を残したいです。そのためにどんなことが出来るかは、今も少しずつ考えています。
ーー薄葉さんなら、きっと生き抜けると思います! 今回の転職は、今後の薄葉さんのキャリアにはどう繋がっていくのでしょうか?
今は起業への思いは無くなったのですが、最終的には海外で成長している新興企業の事業を日本で拡げていくような、カントリーマネージャーやCEOのポジションに行きつけたらいいなと思っています。
今回の転職先でも、日本でどう売上を伸ばしていくかというマーケティングを考えていくことになるので、ここで実績を残すことは、最終的な自分の目標のためにも重要だなと思いますね。
ーーCEOを目指して旅立つ薄葉さんから、最後に皆さんへ向けて一言をお願いします!(笑)
めちゃくちゃ難しいじゃないですか!(笑)
でも、やりたいことがあるのであれば、転職でも異動でも良いし、やってみたら良いんじゃないかなと思います。
チャレンジして、失敗することや違ったと思うこともあるとは思いますが、ネガティブになる必要はないんです。自分に合う合わないって絶対にあると思うので、それがたまたま合わなかっただけで、合う仕事や合う会社は他にもあるはずです。
一緒に、色んなことにチャレンジしていきましょう!
ーー薄葉さん、今日はお話しをありがとうございました!またいつでもランスタッドへ帰ってきてくださいね!
※ Staffing Industry Analysts 2020、人材サービス企業売上ランキングより