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発達障害当事者がD&Iを推進する理由と伝えたいこと

私はランスタッドの人事本部に所属しており、ダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)の推進を担当しています。

はじめまして、ランスタッドのみやぎと申します。
今回は初の投稿ということで、自己紹介をさせていただこうと思います。

D&Iってご存じですか?

皆さんはD&Iってご興味あるでしょうか?
企業のD&Iについて簡潔に説明させていただくと、社内においては働く人々が性別や年齢、国籍、障害などの属性にかかわらず受け入れられ活躍できる状態を目指し、社外においてはそれらの属性にかかわらずサービスの提供や取引等ができる状態を目指す、というものです。
 
Z世代の方々は特にD&Iへの関心が強いというデータがありますが、どうでしょう?Z世代の知り合いがあまりいないので、詳しくは分からないのですが…(笑)

社会や職場で弱い立場に立たされやすい人々が生き生きと働き、ここが自分の居場所だと安心することができる職場を提供する。
それは単に働きやすい職場を作るということだけでなく、求職者の方々のサポートを行う、人材サービス企業としての私たち、ランスタッドの使命だと考えています。

D&Iには女性活躍やLGBTQ+など様々なトピックがありますが、ランスタッドでは障害のトピックにも力を入れており、障害者採用が活発に行われています。
新卒だけでなく中途採用を多く行っており、労務管理事務を中心に行う部署や、人事、財務経営管理、営業のコーディネーターなど、多くのポジションで様々な障害の当事者が活躍しています。
社内公募制度があるので入社した後に、希望する別のポジションに挑戦することも可能です。
事務未経験で応募可の職種もあり、当事者目線で見ても、想像力や配慮が行き届いた採用になっていると感じます。

どうして私が当事者目線で障害者採用を語るかといいますと(といってもタイトルに既に書いていますが)、私自身が発達障害当事者であり、ランスタッドの障害者採用を経て入社しているからです。

ランスタッドでは発達障害の当事者が、マネージャー等と共にD&Iを推進しております。
D&Iを担当されている方というのは他の企業にもいらっしゃいますが、発達障害当事者がD&Iを担当しているというのはかなり珍しいと思います。
 

私がD&I担当をしている理由

発達障害当事者だからD&I担当を志望したのか、と思われるかもしれませんが、少し違います。

私は大学で文学の勉強に熱中していたのですが、その時に学んだことから私自身の個人的なパーパスとして、「弱い立場の側に立つ」ことを掲げています。

これは自分が弱い立場の人になるという意味ではなく、自分の立場に関係なく常に、弱い立場の側にも立って物事を考えたり、そのような人々を支援したりするという意味です。
そのようなパーパスを持つ私には、企業の力をもってマイノリティの方など、弱い立場に立ちやすい方々を支援することができるD&I担当というのは、「天職」に思えました。

ただもちろん、発達障害当事者としての経験もD&I推進の原動力になっています。
大学在学時に発達障害特性と、家庭や周囲の環境等が原因で体調を崩し、大学はなんとか卒業したものの就職できる状態ではなく、社会から弾き出されてしまいました。
あの時の感覚は忘れられません。体調が悪いのに加え一日が始まってもやるべきことがなく、これまで精一杯努力をしたのに今は何もできない、何にも所属していないという苦しさ。
人生の楽しみや希望といったものが完全に他人事に聞こえてしまうというあの感覚は、そうなってみないとなかなか分からないかもしれません。

そんな大変な状況から、多くの人々の力を借りることで、いま私は健康に働くことができています。

だからこそ私はダイバーシティ&インクルージョンという言葉の意味をはっきりと理解しています。

社会や企業に包摂されるというのがどういうことか、私には実際の感覚として分かります。社会に包摂されていない状態の辛さを経験し、そして包摂される温かさを経験したからです。
今は人生の楽しみも希望も、他人事のようには聞こえません。
そんな私だからこそ、D&Iという領域で出来ることがあると考えています。
 

これからnoteで書きたいこと

noteでは発達障害を始めとして、D&Iの様々なトピックについて書かせていただこうと考えています。
私の経験や意見、D&Iの観点から見たランスタッドの文化や制度のことだけでなく、ランスタッドではどんな人々が働いているのかについても書けると良いな、と思っています。

多くの人がそう言いますが、私もランスタッドで一番素晴らしいのは「人」だと思います。
CEOやCHRO等のリーダーを初め、本気でD&Iを推進しようと力強くサポートしてくれる人々が大勢います。

私の今回の自己紹介を読んでいただいて、ランスタッドのD&Iに、ひいてはランスタッドやD&Iそのものに少しでも興味を持っていただけましたら、とても嬉しく思います。


ライター:みやぎ


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