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【審査委員長講評】「仕事の柔軟性」「仕事に対する誇り」「職場での一体感」を感じた働くあなたのストーリー

ランスタッドでは、2023年5月22日から6月5日まで働く皆さまを対象に「仕事の柔軟性」「仕事に対する誇り」「職場での一体感」を感じたヒューマンストーリーを募集するキャンペーンを実施し、たくさんのご応募をいただきました。

今回は、本キャンペーンの審査員長を務めた、東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授 柳川範之氏からの講評をご紹介します。

審査委員長 
東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授 柳川範之氏

1963年生まれ。東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。中学卒業後、父親の海外転勤により滞在したブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶応義塾大学経済学部通信教育課程へ入学。大学卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在は契約理論や金融関連の研究を行うかたわら、自身の体験をもとに、主にに若い人たちに向けて学問の面白さを伝えている。著書に『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『契約と組織の経済学』(東洋経済新報社)、『東大教授が教える独学勉強法』(草思社)など。

審査委員長の講評

「柔軟性」「誇り」「一体感」は 組織で働く上で非常に重要なポイントだと皆さんの作品を読んで改めて思いました。「柔軟性」はこれまで日本社会の中であまり重視されず、決められたことを決められた形でやることが働くということだと思われてきました。

しかし現代では柔軟性をどれだけ職場で確保できるかが問われています。

柔軟性のある働き方ができることで充実感ややる気を持てるという人が多くなりました。また「誇り」は自分がどれだけ周囲に頼られているか、必要とされているか実感できるということです。自分を重要視してくれていると思えると、それが充実感ややる気に繋がっていきます。そして「一体感」は日本でこれまでも比較的に重んじられてきたことですが、現代は多様な立場や働き方の方々がともに働いていますので、どのように職場で一体感を醸成するのかは深く考えるべきポイントです。

皆さんからの投稿はどれもとても実感のこもった、実態がビビッドに伝わる内容でとても心を動かされました。そして人と人との交流・繋がりが働く上でとても重要なのだということを改めて実感しました。

皆さんのストーリーを読むと業種や職種はそれぞれ違っても心の交流をしっかり生み出せているかどうかということは、普遍的に大事なのだということが分かります。今はハイブリッドな働き方やテレワークも多くなっていますので、オンラインで一体感や人と人との心の交流をどうやって実現させていくのかは考えるべき課題です。雑談を大事にしたり、テレワークの方の仕事を見える化して声をかけたり、そういったことを敢えてやっていくことが大切です。

そして多くのシニア層の方々が活き活きと新たな職場で活躍されているのもとても印象に残りました。役職がないと勤労意欲をなくすような話がステレオタイプに語られることがありますが、実際に肩書に関係なく仕事の充実感や周囲との一体感、そして頼られている実感などを感じて溌溂と働いていらっしゃるストーリーを読んで、このように幾つになってもやる気を持って働ける社会を作ることが今後は大事だと感じました。

実は若者にも、お金やポジションよりも自分が社会に貢献しているという実感を重視する人が増えているように思います。
もちろん生活できるだけの収入や福利厚生といった必須条件が叶えられた上での話ではありますが、働き甲斐や周囲の役に立っているという実感はとても大切です。ですから職場の中で一人一人の貢献や役割を見える化して評価するということが、これからはとても大事です。

会社の利益に直接貢献していなくても、どんな仕事にも意義や必要性があるものです。お互いに感謝や誉め言葉を伝えあえる職場づくりを目指していきましょう。

いかがでしたか?

あなたにとっての「心地よく感じる仕事」は思い浮かぶようになりましたか?皆さんの日々のお仕事の中で”心地よく”感じる瞬間が訪れますように。

ランスタッドは、ただお仕事を紹介するだけの会社にはなりたくないと思っています。ランスタッドと出会ったすべての方の“本当の思い”に寄り添い、一人ひとりが、それぞれに「心地よく感じる仕事」を見つけてほしい。私たちは、そのためのサポーターでありたいと思っています。

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