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「遊び半分じゃなく”遊び全部”で仕事する」人材会社の部門責任者が話す、余白を確保してパフォーマンスを上げる方法

最近、社内行事やイベントでよくみかけるようになった岩﨑 信彦さん。
かくいうはせがわも、以前岩﨑さんが主催されたサバゲー(サバイバルゲーム)に参加したことから、たまにオフィスで岩﨑さんとお話しするようになりました。

仕事の場よりも社内行事やイベントの場でお会いすることの多い岩﨑さんですが、実はランスタッドの中でも、大手ECサイトを運営する人材派遣を専任している部門の責任者を務めているのだといいます。

めちゃくちゃイベントに参加してるし、なんならイベントの主催もしているのに、部門責任者!?

すこし興味が湧き、部門メンバーに聞き込みをしたところ‥‥

愛に溢れる回答だけど、謎めいている‥!

うーん、正直よくわからない!!!(笑)

部門メンバーでさえ、”謎多き男”と話すほど、ミステリアスな岩﨑さん。
その他のメンバーに聞いても、十人十色なさまざまな回答ばかりで謎が深まる岩﨑さんへ、今回は、その素顔やお人柄はどんな人なのか‥‥!?を取材しました。

岩﨑 信彦 Nobuhiko Iwasaki
ランスタッドエンタープライズグループ(REG)クライアントディレクター

高等専門学校建築学科を卒業後、英国の大学院で修士号を修める。建設業、産業装置メーカー、サービス業で営業、企画、開発、ファイナンス、マーケティング等幅広い業務を経験し、2019年4月にランスタッドに入社。複数の全社的な変革プロジェクトに携わった後、2021年4月から大手ECサイト専属の部署を立ち上げる。


「何でも屋」として、誰も解決したことがない問題に取り組んできた人生

ーーさて‥‥、岩﨑さんには何をどこから聞いたら良いか、すごく困っていますが‥‥(笑)まず、今はどんなお仕事をされているんですか?

普段はランスタッドの中で、大手ECサイト向け派遣事業の責任者をしています。
30名弱のチームですが、うちの部門から働いてくださっているスタッフの方は、全国で繁忙期には1,700名以上いらっしゃいます。メンバーが優秀なので、実作業にはあまりタッチしてないような状況ですね。
責任者という立場上、そこに関わる仕事はたくさんあるのですが、「具体的にどんな作業なの?」と聞かれると、多岐に渡り過ぎて説明しづらいかも。

ーーランスタッドには、どんな経緯で入社されたんですか?

突然、LinkedInで連絡がきたんです。話を聞いてみると、他社を紹介するのでは無く、ランスタッドで働かないか?という話でした。ただ、ポジションが固まっていたわけでは無く、経営陣は課題が見えているけれど、推進役がいなくて困っているのでそれを進める人間を探している‥‥みたいな感じでした。
入社したのは2019年で、今のポジションになったのは2021年からですね。

ーー2019年に入社して、当初はどんなお仕事をされていたのでしょうか?

たぶん、そのときの自分を知っている人、10人に聞いたら10人がちがう答えを出すような気がする(笑)
当時のCFOが会社全体の変革を進めようとしていて、彼が実現したいことの意図や思いを汲み取って、現場側にかみ砕いて伝える業務をメインでやっていましたが、いわゆる「何でも屋」でした。

ーー何でも屋!(笑)そうなんですね‥‥(どんどん謎が深まる)。ちなみに岩﨑さんって、これまではどんなお仕事をされていたのですか?

建設業界や日系の産業用装置メーカー、認証マークとかの安全試験をする会社にいました。
転職を考えたときに、同業他社に行くくらいなら、今いる会社をもっと良い方向に持っていけばいいじゃんと思うタイプなので、転職するときは毎回ちがう業界を選んでいます。だから、人材業界はランスタッドが初めてです。そして最後です。

営業からキャリアをスタートさせたのですが、売上を達成し続けることって、結局はお客さんの問題を解決していくことだなと思ってやっていました。問題を解決するっていう考え方が、シンプルで好きなんですよね。

だからこそ、営業という立場ではあったけれど、エンジニアとか実際にモノをつくる部門の人たちとも共通言語で話せるように技術を学んだり、人に聞いたりして、「お客さんは何が本当の問題になっているのか」「どうしたらその問題が解決できるのか」を日々考えて提案していました。

ーー岩﨑さんが話す”問題解決”は、けっこう難易度が高い問題を解決することという印象を受けます。

そんなことはないと思いますよ。複雑そうに見えても分解をしていくと、一つ一つの課題はシンプルだったりします。ただ、仕事として担当しているものが、会社として長く抱えている問題だったり、今までに解決されたことが無いものが多いので、難しいと思われているのかもしれません。

誰も解決したことがない問題を解決することが楽しいんですよね。ゼロをイチにすることが好きというか。なんか、問題を見ていると答えが見通せるなって思うことがあるんですよね。

ーー答えが見通せる‥‥というと?

うーん。数学の問題とかって、公式とかを使って答えを導いていくと思うんですけど、自分の場合は大体の答えのイメージがパッと浮かんで、それに合わせて数式を合わせていくってことがちょこちょこありました。

仕事でも、周りから見たら突拍子も無い解決策をいうことがあるらしく、それを言ったタイミングでは受け入れられなかったり理解されなかったりすることがあります。

例えば、新卒で入社した会社では結構な長時間労働をしていて。今は違うとは思いますが、朝9時から夜22時まで働くことが全員にとっての普通の状態だったんです。でも、自分は一刻も早く帰ってフットサルがやりたくて(笑)

当時ハマっていたフットサルをする時間がどうしても欲しかった!と語る岩﨑さん。

それで、「この業務効率化ソフトをいれたらどうですか?」って偉い人たちに提案したりしてました。生意気な奴だと思われたはずだし、最初は何を言っているのか上司たちには理解されなかった。入社して数ヶ月でしたから。

ただ、理解をしてくれる先輩を巻き込んでそのソフトを導入してもらったら、すぐに周りにも広がって新しいやり方が普通になっていきました。

がむしゃらになって働いても、身体や心を壊したら意味ないじゃないですか。だったら、がむしゃらをもっと別の用途‥‥業務効率化とか、効果的なアプローチを考えるとか、そういうところに頭を使いたいと思いますね。とにかくラクをしたいんです(笑)

今見えてる現状から一つずつ問題を分解して、どうすればラクになるのかを考えて実行することをひたすらやっているなと思います。
 

目的を捉えて、物事を進めていく意識を持つ

ーー見えてる現状から一つずつ問題を分解して、どうすればラクになるのかって‥‥、どうやって考えるのでしょう?私みたいな人でもできますか?(笑)

そうだね。何のためにコレをやるのかを定めるところが、スタートだと思っていて。
まずはそもそも論というか、なにが根本的な目的なのかを考えると良いかもしれないです。「これって、そもそもなんでやらなきゃいけないんだっけ?」って、1回立ち止まって考えるとか。

何のためっていう目的が明確になれば、それを達成するための方法は1つじゃなくて、いくつも出てくるようになると思います。

ーー「Whyが明確なら、Howは簡単」という言葉は、CEOのポールも良く話していますね。

まさにその通り。目的やゴールがわからないと、つい目の前のものから片付けようと思ってしまいますよね。ずっと定型でやっている作業なんかも、「今までやっていたから」という理由だけで続けていることもあるし‥‥。不要な工程はどんどん省いて、シンプルにしていきたいなと思っています。

自分は転職のたびに異業界・異業種に行くことが多いこともあって、最初は良くも悪くも専門知識がないので、そこで仕事をしてる人たちと沢山話します。

そうやってヒアリングしていると、一つずつの話が徐々に繋がっていって、各チームごとの業務の流れだったり、うまく情報連携ができていない問題点だったりが見えてくるんですよね。全体像と問題点が掴めたら、本来の目的に沿って、そもそもの仕組みを変えようよっていう提案をしてみたりはしますね。

ただ、やっぱり組織全体の仕組みを変えることって大変だし、慣れてるやり方が一番いいよねっていう意見ももちろん出てきます。その場合は、関係者たちそれぞれの目的ってなんだろう?を明確にできると、話が通りやすいなと思います。

ーーなんというか‥‥政治の世界みたいですね(笑)

ああ(笑)でも、大きな枠組みの中で問題解決に挑んでいくことが好きなんです。でも、話が大きすぎて周りからはあまり理解されないので、変な人って呼ばれますね(笑)
 

今は、ステークホルダーが幸せになれる環境をつくることが仕事

ーー問題解決が得意な岩﨑さんですが、改めて、今やっているお仕事ってどんなことをされているのでしょうか?

うーん。部門の責任者なので、部門のメンバーやスタッフの皆さんが幸せになれるような職場環境を作っていくことが仕事ですかね。

ーーその場にいる人たちに幸せになってもらうために、何ができるかを考える仕事なんですね。確かに、私自身も岩﨑さんが主催されたサバゲーに参加したことがきっかけで今回取材を依頼しましたが、サバゲーのときも、初参加の人が参加しやすいようにチーム分けを工夫されていたような印象がありました。

サバゲーのフィールドを、5時間ランスタッドで貸し切り!
はせがわは、次の日階段の昇り降りがつらいくらい重度の筋肉痛に苛まれました(笑)

確かに、サバゲーを主催するときは、どういうチーム分けにしたらみんなが楽しめるかは考えますね。サバゲーの参加経験があるか、何回くらいやったことがあるのかは必ず確認して、バランスを考えたり。所属部門がバラバラの人が集まるので、会話のとっかかりがありそうな人たち同士をチームにしたりしています。

ーー私、コミュ障なので、初めての社内イベントに単身で乗り込むことにすごく緊張していたのですが、結果的にサバゲーがとっても楽しくて。
でも楽しく過ごせたのも、細かい気配りのおかげだなと思ったので、岩﨑さんにはホスピタリティというか、人の気持ちを察する力みたいなものを感じてます。

察する力があると言われたのは初めてですね。
普段は完全に人見知りです。例えば、服屋に行って「よかったら他のサイズを出しますよ」って言われると、そっと店をでるレベルです‥‥。

ーーえ!(笑)でも、サバゲーの主催はできるんですか?

それはできます。サバゲーは、一人でやるより、みんなでやりたいと思っているので。

ーー(この人、変な人だ‥‥。)そういえば、サバゲーにも岩﨑さんの部門の方が複数名参加されていて、皆さんお話ししやすくて雰囲気の良い方でした。

そうでしょ?でも、そこに関しては自分は本当に何もしていなくて。なんでこんなにいい人たちが集まってくれているのか、自分でも不思議です。

ただ一つみんなの共通点を挙げるとしたら、ベンチャーみたいな空気感がフィットする人たちが集まっているなと思います。うちの部門は社内ベンチャーみたいなものなので、新しいことにどんどん挑戦したい人たちが集まってるし、スピード感を持って今やっていることを変化させていくことを厭わない雰囲気がありますね。

とはいえ転職で色んな会社を見てきましたが、基本的にランスタッドの人って、いい人が多いですよね。人見知りとしては、みんなすごいコミュニケーション能力が高いなって、いつも思います。
 

大切なのは「遊び半分じゃなく”遊び全部”で仕事すること」

ーーそういえば、事前に部門メンバーの方に聞き込みをした際に、「遊び半分で仕事をするな。遊び全部で仕事をしなさい。」という声がけをされていると伺いました。

これは前の上司の言葉をいいなと思って借りていて。意味が2つあるんですよ。

ひとつは、仕事の中で遊び部分を自ら考えるって大事だよねという意味で使っています。
やっぱり、仕事って常に楽しいものではないんですよね。そう言ってしまうと、元も子もないですが(笑)

でも、その中でいかに楽しみを見出せるか、自分が遊べるようなやり方で仕事をするかを考えると良いよと上司に言われたときに、自分自身の気持ちがすごくラクになった経験があって、メンバーへも伝えています。

もう一つは、仕事中でも余白時間をとるように調整するという意味ですね。
ランスタッドはコアタイムなしのフルフレックス制を導入しているので、自分でスケジュールを決めて週休3日にしている人や、朝サーフィンしてから仕事をする人、昼に自転車で走ったりしてリフレッシュしている人がいます。それってただ遊んでいるわけではなくて、そういう余白を捻出しているんですよね。

有休をつかって、21kmのチャリティランを行った岩﨑さん(右手前)

仕事って、際限がないし終わらないものだと思うんです。でも、新卒のときの経験からも、ずっとカンヅメになって仕事をすることは心身共にあまり良くないと学びました。
だからこそ、余白をとってリフレッシュしたほうが仕事のパフォーマンスが上がるんじゃないかなと自分としては思いますね。もちろん、どうしても相手がいるから休めないって場合もあるとは思うのですが。

ーーお話しを聞いていると納得はするのですが、いざ自分ができるか?を考えると、仕事を振られるほうが多い立場としては、中々難しいかな‥‥と思っちゃいました。

うーん。どこの立場だからできる・できないとは、あまり思っていなくて。大事なのは、自分の中で余白を持つ重要性を感じて、いかに余白を確保するかを考えてスケジュールを組み立てていくことかもしれないですね。

普段から余白を確保するために、どうやって仕事を進めようか?と考えていくと、仕事の効率も上がるし、余白時間で運動やリフレッシュができて好循環のリズムがつくれるんです。

逆に、「忙しいから余白にする予定だった時間を潰して仕事をしなきゃ‥」という方向に進んでいくと、今度は悪循環のリズムに入ってしまって、仕事もスッキリしないし、運動もできないし、ずっとパソコンの前に座り続けて腰が痛くなっちゃうし‥‥。

ーー確かに、好循環の例が理想だなと思います。余白って、「あったらいいな〜」と思うものではなく、自分で予定に組み込んで確保する努力をするものなんですね。

そうなんです。もちろん、サボっていいよってことではないですが(笑)
適切な余白時間をとって頭をリフレッシュさせることは、結局は作業効率を上げたり、新しいひらめきが湧くきっかけになったりすると思います。だからこそ、どっちの循環に自分を持っていくかを自分でコントロールすることがすごく大事ですよね。

ーー今日は新しい気付きをありがとうございました!岩﨑さんが人見知りだったのは一番意外でしたが、今後もサバゲーなどイベント開催を楽しみにしています!

取材・編集後記
余白は「あったらいいな」と思うものではなくて、「自分で確保するもの」という考え方に目からうろこでした。コツを掴むまでは中々難しいですが、忙しいときでも好循環のリズムをつくれるように私も余白をつくる努力をしていこうと思います!(はせがわ

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