完全在宅なので東京から京都に引っ越します。③「10年のリハビリから 自己実現するまで」編
疲れ切ってふらふらと京都に来て、鴨川の桜を見たときから1年半。とうとう本当に京都に引っ越してきてしまいました。
皆さんお元気ですか? ランスタッド全国お仕事紹介センターのbmd.です。
とうとう最終回、どうぞお付き合いくださいませ。
ゴミの中からこんにちは! 処分地獄から脱出して京都へ
検索履歴は「〇〇区 粗大ゴミ 一覧」「(品名) 何ゴミ」
燃えるのか燃えないのか、資源なのかそうではないのか…ひとつひとつ検索して毎日が過ぎていきます。
部屋中のものを処分していたらニーパッドが出てきました。キックボクシングをしていたときに使っていたものです。もう膝蹴りをすることはないので捨てました。
本格的なゴミ対策は引っ越し3週間前からスタート。
粗大ごみを予約して、可燃・不燃ゴミの予定を手帳に書きなぐり、合間にフリマサイトで香水などちまちま売ります。気付いたら家の中は45リットルのゴミ袋が4~5袋が常にいる状態。ゴミ袋に囲まれて眠る毎日…
嫌になるほど繰り返し、やっと、やっと引っ越せるようになりました。
東京最後の夜を越え、京都へ
御礼を伝えたい人、お別れの挨拶をしたい人、最後に行っておきたい場所、すべてしっかり完了です。
長年住んだので、東京にもう何も思い残すことはなく。
翌朝、片道切符を持って、新幹線で京都に向かったのです。
とうとう京都府民に!! 夏休みみたいな生活スタート
天候は晴れ、気温は23度ほど、キンモクセイの香り
引っ越した日は本当に気持ちのいい秋の1日でした。
こんな素敵な日に引っ越してこれるなんていいのだろうか・・・と不安になりながら家に向かったのですが(幸せに慣れてない)。。。
自分の家に初めて入るとき、なぜか「ただいま!」と元気な声が出ました。
この京都までの引っ越し自体も不思議なことですが、この「ただいま」がいちばん不思議でした。スピ的なものを感じ取ったとか…?
新しい部屋は道路から奥まっており、周囲はとても静か。家の前を通る人もほとんどいません。そういう環境が、初めて関西に住む私を、そっと守ってくれそうな気がしたのかもしれません。
これからきっとこの家で安心して暮らせるんだろうな、と思ったのです。
「あー今日楽しかったなー 明日は何しようかなー」と思って眠る毎日
それから引っ越して2週間。
緊張はどこへやら。
毎日疲れ切ってヘトヘトになるまで遊んで、倒れるように寝て、朝起きたら「今日はどこに行こう?!」「何して遊ぼうか?!」とワクワクする毎日です。
近所をぷらぷら歩いたり、鴨川を見てぼんやりしたり、スーパーで野菜や調味料なんかを見ているだけで楽しい。
毎日全然遊び足りません。
頭の中身は小学生ですが、体はミドルエイジなので毎日体力との戦いです。
京都で実現したいこと、目標
京都弁を話せるようになりたい!
相手との距離感が難しくて、「だよね」と言えず、「ですよね」としか言えませんでした。これからは「そやな」みたいに言えるようになりたい(これ合っているでしょうか?)。
京都弁ができるようになったら、もう1段階、新しい世界が広がりそうな気がします。
「京都に住む者として」
京都の人にお話を伺った際、その方が発した言葉です。
「この季節なら都をどり(※)がいいですよ。京都に住む者として、文化には触れていたいと思ってて、毎年機会を見つけて行ってます」
痺れました。私も「京都に住む者として」京都の文化に触れていきたい。これは大きな目標です。
※都をどり:芸妓さん、舞妓さんの舞を生演奏で楽しむことができる祇園甲部の舞踊公演。お着物も舞も演奏も、とっても雅です…!
ついでに仕事の目標:文章を書いて写真を撮る仕事をする(ついでに?)
引っ越せたのは会社のおかげなので仕事のことも…
今は派遣社員になろうとしているスタッフさんの登録面談をしたり、お仕事の紹介をしています。
これからは、取材をしたり、求人広告を作るなど文章に関わる仕事もしていきたい…!という目標を、新しい街で叶えていきたいと思います。
挑戦してよかった! 10年のリハビリの先にあったもの
20年前からの持病と、10年のリハビリ
少し個人的なお話をします(これまでも十分個人的でしたが)。
20年前に治らない病気にかかり、そのうち、食べることも眠ることもできなくなるまでに悪化してしまいました。
そこから10年リハビリを重ねて、やっと今自己実現できるようになって、今に至ります。
10年前の私に「あなたは10年後、正社員になってフルタイムで働いて、京都に引っ越すことになるよ」と言っても絶対に信じないと思います。
「私はもう二度と、一人で生きていくことはできないんだろうな」
本気でそう思っていましたが、諦めなくて良かった。何度も投げやりになりそうになりましたが、支えてくれた周囲の人のおかげで今があります。
私にとっては、ずっと挑戦の連続です。
挑戦というと「勝つこと」が大事なような気がしてしまいますが、きっとそうではなくて、次の新しい自分になるためのイベント、だと感じています。
たとえ私が東京に帰ることになっても、挑戦した結果は私に残ります。それはプライドというか、自分自身の勲章になるんだと思います。
勲章を得た私は、きっと今より強い。
挑戦ができる今に感謝しかないです。
「こんな年齢になって自分のことばっかり」「周りの人は次のステージに行っているのに」心の中の敵はいなくなりませんが、自分のできることを少しずつ増やしていけたらいいなと思っています。
読んでいただいてありがとうございました!
とうとう本当に、東京から京都に引っ越してまいりました。そしてそれをnoteで書いてまとめることができました。
引っ越しという、自分がやりたいことをやっているだけなのに、大勢の人になぜか応援されて、その人たちにも一緒に楽しんでもらえるという、本当に不思議でおもしろい経験でした。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
\またお会いしましょう!/
ライター:bmd.
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