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頭の中をシェイプアップする!?リーンキャンバスとは?

みなさん、こんにちは!

ランスタッド株式会社 ビジネスコンセプトディベロップメント本部の大久保です。
今回からは世の中に数多く存在するいわゆる「ビジネスフレームワーク」といわれるものの紹介と活用方法などをお伝えできればと思います。

※大久保個人の見解やかなり噛み砕いたざっくりした説明なども多く含まれますので、そのあたりはご容赦ください。
もしこの記事で興味を少しでも持っていただけたら専門書籍などで深掘りしていただけると幸いです!

そもそも「ビジネスフレームワーク」って何?

ビジネス上での「課題」「問題」「解決」に導くための枠組みや思考法、整理法のことを指します。単純に「フレームワーク」と称することもあります。

基本的には頭の中でモヤモヤぐちゃぐちゃしているものを枠組みに沿ってプロットしていくことによって、真の問題点が見えたり、言語化(または図化)して第三者にわかりやすく共有することが出来るツールとなっています。

頭の中で考えていることを整理整頓するためのルールとそれらを並べて綺麗に見えるようにしたディスプレイ棚だと思っていただけるとわかりやすいかなと思います。
 

リーンキャンバスとは?

今回はタイトルにもある通り、ビジネスフレームワークの代表的な一つである「リーンキャンバス」をご紹介したいと思います。

「リーン(Lean)」とは英語で「やせた」や「脂肪や税肉がない」といった意味を持ちますが、それが転じてビジネスの場においては「無駄のない」や「無駄を無くす」といった意味で使用されています。

元々は徹底的に「ムダ」を排除した「トヨタ生産方式」をさらに昇華させた「リーン生産方式」によって認知度が高まっていった背景もあり、自動車などの製造現場で使用されることの多かった「リーン」ですが、近年ではスタートアップ企業でのプロダクト開発やマーケティング領域などでも使用され始め、今では様々なビジネスで幅広く活用されている考え方になっています。

そして本題の「リーンキャンバス」ですが、どういったものかというと、、、

『要点だけを整理しながらアイディアを描けて、かつ1枚にまとめることにより資料はそれだけで済み、さらに他の人とも共有しやすい「キャンバス」』

なんです。

もっと言うと、思考も「リーン」出来るし、資料作成などの作業時間も「リーン」出来るし、他の人に考えを共有する時間も「リーン」出来るツールということです。

ビジネスシーンでは主に新しいサービスを始めたり、新しい製品を作る際に「このアイディアって本当に顧客の課題解決になるのかな?」とか「この製品で本当に利益出るの?」といったモヤモヤをクリアにするために使われることが多いですが、社内向けの課題解決やプライベートでの目標設定などにも流用できます。

以下ではそういった視点も交えながら、実際のリーンキャンバスの書き方を解説したいと思います。
 


リーンキャンバスの書き方

リーンキャンバスの大きな特徴は、1つのアイディアを1枚の用紙(キャンバス)の上に9つの要素に分けて書く点にあります。

ちなみに番号が振られている順に書き込んでいくと良しとされています。順番については諸説ありますが、ここではランスタッド式の順番とさせていただきます。
 

①課題

まずはこのアイディアによって解決したい「課題」を書き出します。

文章でまとめるより、箇条書きで書いた方が書きやすいと思いますが、あまり多くなりすぎるとややこしいので上位3つくらいに絞りましょう。
また、この段階では仮説でも構いません。それらの真偽はリーンキャンバスを書き上げてから検証しましょう。

②顧客セグメント

①の課題を抱えている、もしくは影響する顧客像を書き出します。

ここは出来るだけその人物像を細かく描くようにしましょう。
(例)都内一人暮らしで料理、カフェ巡りなどが趣味の30代女性

外部向けのサービスなどであればいわゆるアーリーアダプターの方を想定すると良いです。
社内向けや個人的な課題であれば、「顧客」「対象者」と置き換えてください。

③独自の価値提案

②の顧客(対象者)に対してどのような独自の価値を提供できるのか、を書き出します。

正直ここが一番難しいです。
「独自の」と言ってしまうとハードルが高くなってしまいますが、まずは顧客が課題を解決できるとどんな価値を体感してくれるのか?に注目しても良いかも知れません。

例えば、自動車が開発されたことにより、人類はより早く、より遠くに移動できるようになりました。
それによって通勤が楽になって家族と過ごす時間が増えた人もいるだろうし、多くの製品を運べるようになってもうけが増えた会社もあるかも知れません。
それらが「価値」です。

そして、この①から③までがアイディアの土台となる非常に重要な部分になります。
いわゆる「Why」ですね。

当社CEOのポール・デュプイも『「Why」が明確になれば「How」は簡単』とよく言っていますが、逆に言い換えると「Why」が明確でなければ正しい「How」には辿り着くことは難しいということです。

リーンキャンバスを書き出した時点では仮説を多く含んでいても問題ありませんが、リーンキャンバスが完成したら必ず「Why」が正しいのかどうかを検証しましょう。
 

④ソリューション ※解決策

①から③を踏まえて、実際の解決策を書き出します。

書き方は概要程度のざっくりで良いのですが、ポイントはこの解決策が本当に顧客の課題解決となっていて、想定した価値を提供できるのか?といった視点で吟味することです。

人はアイディアを考える際に「How」から考えてしまうことが多くあります。
リーンキャンバス書いてる時あるあるなのですが、「How」であるこの「ソリューション」ありきで書いてしまうと、①から③と照らし合わせた時に「あれ?ズレてる、、、」となったり、そもそも①から③が全然思いつかない!なんてこともあります。

そうなると本来解決したかった「Why」である「課題」が解決できないアイディアになってしまうので、この点は注意してください。
 

⑤チャンネル ※販路や接点

④ソリューションをどういった経路で顧客に届けるかを書き出します。

内容によっては「どういった経路で知るか」と置き換えていただいても構いません。
②の顧客像を意識しながら決定していきましょう。
 

⑥収益の流れ

このアイディアによってもたらされる収益モデルについて書き出します。

外部向けのサービスであれば「単価」×「見込み顧客人数」-「原価」=「粗利額」などを想定して収益モデルを記載します。

社内向けの課題解決であれば、それによってもたらされるコスト削減額などを記載します。

個人の課題解決などでお金に変換できない場合は、得られる時間や知識に置き換えても良いでしょう。
 

⑦コスト構造

④ソリューションを実行するのにあたってかかるコストを書き出します。

アイディア出しの段階では詳細にはわからない部分も多いと思うので、その場合は大まかな数字だけ記載しましょう。

コストはイニシャルコスト(製品の開発費や購入費などの初期費用)とランニングコスト(そのソリューションを実行するための人件費や保守費用)を意識して記載しましょう。
 

⑧主要指標 ※KPI

何がどうなればこのアイディアが成功と言えるのか?を書き出します。

外部向けビジネスであれば新規ユーザー数が何人/月だったら成功、個人的なものであれば体重が◯月までに〇〇Kg減っていれば成功、といった感じです。
こちらも書き初めの段階だと詳細がわからないことが多いので、ざっくりで大丈夫です。
 

⑨圧倒的な優位性

競合や他社製品と比べて、自分達ならではの優位性があるポイントを書き出します。

多くの競合がうごめく市場にチャレンジする新規事業のアイディアなどであればとても重要なポイントですが、それ以外の場合は埋められなかったとしても問題ありません。
 

リーンキャンバスを書くコツ

コツはとにかく一度書いてみることです(笑)

書いている内に「うーん」となって書けない部分は足りない部分。
「何かおかしい」となる部分は修正が必要な部分。
といった感じで、書きながらブラッシュアップしていくためのフレームワークでもあります。

書けない部分は一行でも良いので、とにかく全部書いてみるというのも一つの手です。
一通り全部書き終えた後にリーンキャンバスを俯瞰して見てみると、新たなアイディアが浮かんだり、修正点・加筆点が見えてきたりします。

正解・不正解は無いので、とにかく書いてみましょう!
 

まとめ

今回はリーンキャンバスについてまとめさせて頂きました。いかがだったでしょうか?

本当は活用例なども紹介したかったのですが、長くなってしまったので、今回は割愛いたしました。
次回以降でその辺りもご紹介出来ればと思います。

そして実はこのリーンキャンバス、ランスタッド社内でも活用されています。

RCC(Randstad Change Committee)という「社内で改善した方が良いこと」や「新規ビジネスのアイディア」を全社員が提案できる仕組みにおいて、応募時のフォーマットとして活躍しています。

これによって何か提案をしたい社員に何十枚も提案書を作ってもらう必要も無く、提案を受ける側もリーンキャンバス1枚を見れば、ある程度の提案内容が把握できる無駄のないリーンな仕組みとなっています。

ぜひぜひ皆さんもビジネスシーンに限らず、プライベートでもこのリーンキャンバスを活用してみてください!

ライター:大久保

<大久保さんの過去の記事はこちら>

<ランスタッドメンバーの記事はこちら>


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