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発達障害特性あるある(注意欠陥編)

皆さんこんにちは!ランスタッドのみやぎです。
前回の記事でお伝えした通り、私は発達障害の当事者で、弊社のD&Iを担当しております。

今年もよろしくお願い致します!!
 

はじめに、わたしの今年の目標を発表します

皆さんは何か今年の目標を決めたでしょうか?私は「フランス語の勉強を頑張る」というのが仕事以外での今年の目標です。

実は去年の1月、英語以外に何かもう一つ外国語を勉強してみたいと思い立ち、フランス語の勉強を始めました。

去年の6月には仏検3級を取得したので、今度は仏検2級を取得し、自分の好きな小説をフランス語で読めるようになることが具体的な目標となっています。

「外国語は違う世界を見るための窓」というような言葉を聞いたことがありますが、まさにその通りで、今までの「日本語の窓」や、アメリカ・イギリスの文化、社会の情報が中心となる「英語の窓」から見える世界とは、「フランス語の窓」から見える世界はずいぶん違い、とても新鮮な気持ちで勉強しています。

K-POPが流行してからは韓国語を勉強する方がとても増えた印象がありますが、外国語学習は役に立つだけでなく、(大変ですが!)楽しいのでお勧めです。

このような感じで私は新しいことを学ぶのが好きで、自由な時間をそのようなことに充てることが多いです。

ですが子どもの頃は勉強が嫌いで、特に授業の時間は眠くて仕方ありませんでした。
 

発達障害特性あるある①他人の話を集中して聴くことが苦手

これは何故だろう、と今から考えてみますと、私の発達障害特性である注意欠陥障害(ADD)が理由のひとつだったと思われます。

ADDというのは、有名なADHDのHyper activity(多動性)が無いバージョンです。

注意欠陥って何!?という方のために説明させていただきますと、例えば他人の話(特に初めて聴く難しそうな話)をじっと注意を傾けて聴くことが苦手、という特性のことです。
 

例えば‥

私がカフェでアルバイトをした時のことですが、まず初めに先輩店員の方にコーヒーを作る機械の操作方法を口頭で説明してもらいました。
しかしこの説明が頭に入ってこない!

どうやらこの口頭のみの説明で、ほとんどの人は理解できるようなのです。

でも私は全く理解できず、その店員さんは「この人、話聞いてないのかな?」と呆れていたと思いますし、私も「やばい、全く分からない」と心の中でとても焦ることになり、本当に困っていました。

この「人の話に上手く集中できない」という特性が炸裂していたのがまさに子どもの頃の授業中で、先生の話を少し聞いては集中が切れぼーっとし、また少し聞いて集中が切れぼーっとし・・・というのを延々と繰り返していたようです。
これでは話が上手く頭に入ってきません。
 

発達障害特性あるある②自分が「好き、得意」なやり方がある

前述のような普段の生活が変わったのが、大学受験の頃でした。

それまで勉強に身を入れたことがなく、部活一筋の生徒だったのですが、あるきっかけがあり、参考書を使用し勉強を一人でどんどん進めていきました。

そうすると学習内容がするする頭に入っていくようになり、偏差値が伸び、最終的には大学に合格することもできたのです。

どうやら私は学校や大手予備校などで行われる、「一般的な授業」というものに極端に合わないが、(塾などで勉強方針を見てもらう必要はありながらも)自分一人でやっていくことは得意だったらしいのです。

コーヒーを作る機械の使い方も口頭の説明で覚えるのは難しくても、参考書のような文字情報や、何度も見返すことのできる録画などで学ぶことができればスムーズに覚えることができるともわかりました。

発達障害の特性を持つ人々はこのように、「他の大多数の人のやり方だと上手くできないが、別のやり方や工夫があるとできる」ということが多いです。

私自身もそうでしたが、他の人が当たり前のようにできることができないと、とても落ち込みますし、かなり凹みます。

しかしそれは、実はちょっとした工夫や、やり方の変更でとても得意になることがあります。

多くの発達障害の特性というのは何かが「できない」というよりも、「こうした方が好き、得意」というものなのです。
 

誰もがみんなマイノリティ性を持っている

しかしこれは発達障害の当事者に限ったことでしょうか。

なんらかの障害はなくとも「こうした方がもっと快適に過ごせるんだけどな」、「もっと活躍できるんだけどな」ということは誰しもあるのではないでしょうか。

性的マイノリティの方、あるいは健康課題やキャリアに悩む女性の方、育児とキャリアの両立を図る社員の方などだけでなく、誰しも「このような配慮や工夫があったら良い」というものがあるのだと思います。

全ての属性においてマジョリティである人というのはこの世に一人もいません。

誰もが必ず、マイノリティ性というものを持っています。

それら全ての人々の「こういう配慮や工夫があればいいのに」に応えるのがD&Iの役割の一つだと考えています。なのでD&Iというのはある意味で無限です。終わりがありません。

そんなのどうしたらいいんだよ、と思われるかもしれませんが、まずはどんなトピックでも良いので、「知ること」が大事です。

とりあえず自分に関係のあるトピックだけでも構いません。
会社や学校でのイベントに参加するなどして、少しずつ他者のことを知ることから始まります。

人は知ることなしに、他人の痛みや立場をうまく想像することはできません。
それを互いに共有しあっていくことで、D&Iは進んでいくと思います。

また次回の記事もよろしくお願い致します!


ライター:みやぎ

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