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ワーママ/パパだけの課を作ったらどうなるか、周りの意見も取り入れながら妄想してみた。

私は40代、ワーママのAOMI。
世の中の皆さんと同様に、仕事と育児の両立について悩んでいる。

会社にはフレックスや在宅勤務の制度が整っており、感謝してやまない状況。所属部署のみんなもとても寛大で、配慮して頂いているので特に不満はない。
ただ、どうしても自分の気持ちに折り合いをつけることが難しいと感じる部分がある。

産休復帰から一年経って、ある程度の割り切りと、うまく立ち回る事を覚えはしたものの、色々と気を遣うことに変わりはないとも感じる。

そんな私には最近、ある妄想をしては「どうなるのかな」と思っていることがある。

それは、題名にも書いた通り、「ワーママ/パパだけの課を作ったら面白いのではないか」と言うことだ。
今回は、このアイディアを膨らませるべく、自分の周りに聞き込み調査も行ったので、存分に妄想していこうと思う!

ワーママ/パパだけの課をつくったら?という妄想を始めた経緯

最初に断っておきたいのだが、実はこの妄想は私のユニークな発想ではない。何かのニュースでふと耳にした、「ワーママだけの会社がある」という事実がルーツである。

そして最近、こんなニュースも目にした。

子育て世帯で母親が就業している割合が、初めて4分の3に達した。現行の統計を取り始めた04年以降で最高となった。

そんなに働いている子育て世帯って多いのか。
私だけじゃないんだなと思う反面、みんな大変だなと素直に思った。

というのも、ワーママやパパたちは、自分の中に矛盾罪悪感葛藤を持ち合わせている人が多いのではないかと考えたからである。

そう。私の中には、これまでと変わらず仕事をしたいけれど、育児も自分の手でしっかりしたいという矛盾がある。

「やりがいのある仕事はしたいけど、荷が重い気もするし迷惑をかけるかもしれない」
「子どもも心配で自分でちゃんと看てあげたい」
「時短にしたいけどお給料の差を見ると…やっぱやめ!w」
「時短だけど、それでも両立厳しい!!」 などなど

仕事に励む日々の中、急な子どもの体調不良や日常の対応。
職場のみんなは大丈夫と優しくしてくれるし、配慮もしてくれるけれど、やっぱり気を遣う思いもあるのだ。

じゃあ、いっそのこと、全員ママかパパだったら?
お互いに気持ちを分かりあえるし、良いんではないだろうか?と思ったことがキッカケだった。


例えば、大変なことがあった朝、気軽に吐露できる環境を妄想してみる。

私「今日、出る直前に子どもがお漏らししちゃってさああ・・・グッタリ」

そしてわかってくれるみんな。

ママA「出る直前あるあるだよね!」
ママB「そんな可愛い時期あったな~。今なんて口答えばっかりだよ・・グッタリ」


うん。素敵かもしれない・・・!!!

そんな事を考えていた矢先、沖縄で不動産会社を経営する先輩ママに久しぶりにお会いした。
ちょうど良い機会だったこともあり、ワーママ/パパだけの課を作ったらどうなるか妄想してみた記事を書いてみようと思っていると話したところ、直ぐに答えが返ってきた。

「そんな垣根は取っ払ってしまえ!」
「結局、ワーママ/パパだけにすると、行事の時期も被って業務が回らなくなってしまうこともあるし、考え方も含めて色んな人がいた方が良いんだよ」

さすが経営者‥‥!

それは”ママ/パパという括り、子どもがいない人という括り=垣根”というような、そんなカテゴライズは気にするなという言葉だった。
まさに仰るとおりデス…💦

いやでもでも、やっぱり何か良い面もあるのではないかしら!?と不屈の精神で、今回は妄想を続けていこうと思う。
 

妄想の道もまずは情報収集から

兎にも角にも、ワーママ/パパだけの課をつくる妄想を膨らますべく、「ワーママ/パパの何がそんなに大変なのか」を客観的にも知るために、試しにネットでも調べてみた🔍

「仕事」「育児」で検索🔍

やっぱり、皆さん両立に悩んでいる‥‥。
色々な記事を読み漁ると、皆さんが悩んでいることは以下のような内容であることが分かった。

ワークライフのココが大変①:家事・育児の負担が大きい

・すべきことが多い、子育てがワンオペ
・予定どおりに進まない
・業務時間が減って仕事が溜まる
・子どもの体調不良、イヤイヤ期の対応
・自分の休息時間が取れず、体も気持ちも限界
・仕事が忙しく、子どもと十分に向き合えない

ワークライフのココが大変②:家族から協力が得られない

・ワンオペ家事
・育児と仕事とのバランス配分に悩む
・協力を求めるにも結局は自分で行う方が早く、効率もよいと考えてしまう
・仕事をしながらの家事、育児は容易ではないということをパートナーが理解していない

ワークライフのココが大変③:仕事に集中できない

・子どもが体調を崩すと、勤務中に途中で抜けたり、急な休みが必要になったりする
・周囲の視線が気になる

なるほど、めっちゃわかる。痛いほどわかるよ、みんな!!!

また、日本特有の気遣い文化について言及する記事もあった。
せっかく職場にフレキシブルな制度が整っていても、他の人が頑張っている姿になんとなく気が引けてしまって有効活用しきれない人も多いのではないかという内容。これにも確かにと思う。

そして逆に、子育てと仕事を両立する上で重視している仕事&職場の特徴も調べてみた。
「休みの取りやすさ」「時間の融通が利く」「職場との物理的な距離(在宅勤務有無)」「職場の人たちが子育てに理解がある」などが挙げられており、時間(距離)、職場の理解、休みやすさが大事だよなあと改めて思う。
 

子育てを取り巻く色々な問題

また、「小学校一年生の壁」や「四年生の壁」というのも良く聞くワードだが、子育てを取り巻く問題点はまだまだ多い。

  • 保育園や学童に入れなかった

  • 子どもの長期休暇

  • PTAなど親の活動増加

  • 時短勤務が困難な勤務体系

  • 子どもの学校生活へのフォロー

  • 環境変化などによる子どものメンタルケア

うーん、これも難しい問題だ。
ワーママ/パパだけだったら、上記のような負担が少しばかり軽減されるかもしれないが、ここはやはり、時間(距離)、職場の理解、休みやすさといった会社の制度などハード面に左右されてしまう部分なのかもしれない。
 

<妄想タイム>子育てあるあるに共感し合う環境

少し情報収集ができたところで、妄想してみる。

そもそも休みや遅刻・早退が取りやすかったとしても、そんなに気軽であるべきではない事は分かっているが、やっぱり子育てが大変な時期もある。

例えば、幼児さんのイヤイヤ期・トイレトレーニング期。

実際に我が家はイヤイヤ期に片足突っ込んでいる息子がいるが、基本的にパジャマから着替えないから始まり、全てに対して嫌だ!と言って暴れて逃げる。そして泣いて怒る。

ワーママ/パパだけの課なら、お互いの子どもの年齢や状況を共有して、把握できている前提をつくりやすいと思う。そうなれば、こんなチャットだってしても良いのではないだろうか。

「イヤイヤ対応で10分遅れます」

また、他メンバー宅でイヤイヤ対応が勃発することもあるだろう。そんな時は、すかさず誰かが声援チャットをくれるのだ。

「頑張って!」

そして、イヤイヤ対応メンバーが無事に出勤したら、お疲れさま!と声を掛け合える職場だったら良いかもしれない。そのメンバーの洋服に、食べかすや鼻水がついてたっていいじゃないか。

もちろん、普通の課でもあって良い話ではあるのだが、あくまで仕事のメンバーなので、子育てにフォーカスしたチャットを送り合うのもどうかなと思ってしまう。
そこがママ/パパだけの課なら、お互いに仕方ないよねと思い合えるような安心感がある。“分かってもらった上で出来る”ことで、時間に遅れてしまったり、早く帰らなきゃいけなかったり、"本来の自分であればやらない行動をしている罪悪感”から解放されるかもしれない。
 

ワーママが感じる、独身時代と同じように働けないストレス

これまでは「子育ての大変さを分かって欲しい」という気持ちをメインに書いてきたが、やはり自分の中にある気持ちはそれだけではない。

それは、独身時代と同じように働けないストレスを感じていること。

つらいと思いながらの深夜残業も、今となっては遠い懐かしい記憶。
最近の深夜残業といえば、子どもの体調が悪くて夜中にたびたび起こされ、結局夜通しで子どもを抱っこして朝を迎えた‥‥とかそんなものだ😂

残業に関しては、「出来る/出来ない」という家庭事情はもちろんあるものの、「する気がある/ない」という観点もあると思う。

独身時代と同じようにバリバリと働くママもいれば、時短勤務で家庭を優先しているママもいる。環境も考え方もそれぞれ異なるので、気にすることはないと思いつつ、どちらともつかない働き方を選ぶ私。ここも、葛藤ポイントだ。

私の場合はフルタイムだが、なるべく残業はしないように時間内に頑張って業務を終わらせるか、子どもが寝た後に残務を片付けて‥‥という生活。
仕事も子育ても、"ある程度は"できていると思う。

でも正直、どっちも充分にできているとは思えないところもある。

誰かと自分を比較することに意味はないと分かってはいるのだけれど、どうしても”ママ”という立場になると、何かを犠牲にしないといけない状況が多いのも事実だと思う。
 

妄想について、周りの23名へ意見を聞いてみた

ここで、note執筆メンバーの皆さんや同じ部署の仲間に協力してもらい、総勢23名の方へ「ワーママ/パパだけの課があったらどう思う?」という妄想への意見を集めてみた。
ワーママ/パパや、シングルの方など、様々な立場の方から沢山の意見を頂いたので、ぜひご覧頂きたい。

■ネガティブ寄りの意見

①カバー体制について

・子ども対応可能なスケジュール組み/フォロー体制の構築が必要
・風邪が流行る時期や突発休、夜間や休日などの調整が大変かも
・子どもの長期休暇や行事の時期が被り、休みづらそう
・子どもの長期休暇の時期は、出勤者の負担や仕事が増えそう
・チームやペアで仕事をしている場合、業務が滞ってしまう可能性がある

②業務内容や時間など

・時間にリミットがあるような仕事は難しい可能性もある
・1日、○時間など短い単位での働き方ではなく、週や月にならして稼働が担保できれば良いかも
・業務内容や業務量などのバランスや配分が重要になりそう
・子どもの年齢によって呼び出しの回数も異なるため、業務量を平等にすることが難しそう
・チーム全体で見たときに、トータルの勤務時間が減る可能性が高く、その分の担保をどうするのか
・全員集まっての会議やコミュニケーションが取りづらい可能性もあるため、ツール活用がより必要になりそう
・業務を平等に行うことが難しい場合、全体ノルマにしてお互いに助け合うなど仕組みを考えたほうが良い
・全体で助け合う仕組みを作った場合、「助けてもらったら、お返しをしなくちゃ」というママのマインドを活用してノルマ達成できるかも

③気持ちの問題

・突発休が重なった場合に申し訳なさを感じそう
・休んでいるメンバーが多いときに、私も休みたいのに‥というケースがありそう
・たとえ同い年でも、体調を崩しやすいお子さんとそうでないお子さんの休みの多い/少ないの差にモヤモヤしそう
・女性だけの環境が苦手なので、もしワーママだけの職場だったら息がつまりそう
・ワーママだけどワーママだけの環境はイヤ。「わたし」ではなく、「ワーママ」として生きていく感じになって個性が無くなってしまいそう

■ポジティブ寄りの意見

①面白そう・楽しそう

・率直に斬新でオモシロイ!楽しそう!
・共通点や共感ポイントが多く、楽しそうにみえる(非ワーママ)

②相互理解/同じ境遇によるメリット

・同じ境遇のメンバーしかいないため、相互理解や連帯がありそう
・お子さんネタの共通事項による絆の強さUPが期待できそう
・切磋琢磨し合えて、モチベーションが上がりそう
・お互いがお互いを負担に感じることがなく就業できそう
・状況が分かるため、急な休み・中抜けがしやすく、罪悪感も少なそう
・助け合えれば、仕事は変わらずに完了できそう
・悩みの共有、日常のちょっとした疑問や相談など、情報交換がしやすい
・在宅保育でも、周りに気を遣わずに仕事ができそう
・ワークタイムを組みやすい(今日は午前だけ、明日は3時間だけ‥など)
・会議や出社が減り、効率化が進みそう(完全在宅など)
・フレックスや有給の利用頻度が高まる
・休みの日もみんなで遊べそう

③そのほか

・社内外で出産育児のライフプランを考えている人たちへの後押しになる
・成果主義で働く意識が身についている人には働きやすそう
・子育てと仕事を両立する女性は、仕事に対する意識や責任感が強い方が多い印象であるため、仕事でも成果を出せそう
・ワーママ/パパだけど課をつくるノウハウを事業として展開できそう
・外部へのPRにもなりそう

■願望・こんなのどう?

・会社に企業型保育施設や、保育士さん常駐のキッズスペースを併設してほしい
・子連れ出勤可にしたい
・子どもが熱のときは在宅業務OKな制度が欲しい
・ベビーシッター&キッズシッターを会社負担で呼べるようにしたい
・子どもが参加するファミリーdayを開催したい
・パパだけのチームも作ってみたい
・子どもの状況に合わせて、働き方を柔軟に変えられるようにしたい
・ワーママに限定するのではなく、全社員対象に働き方改革をする
・お互いさまで助け合える部署があればいいよね!

■採用担当をしている方から、客観的な意見をもらいました!

・ワーママさんは軸が家庭にあるため、いかに効率的に働いて成果を上げるかを常に考えて行動してくれる
・短時間でもしっかりと業務を完了して帰宅する方が多く、就業評価が高い
・これから子育てをする世代の皆さんに対して、企業側がもっと働きやすい環境を整えていくべきだなと思う

そして、色んな人から話を聞いていくと、実は社内にワーママだけの課があったという衝撃の事実が分かった。
時短社員だけのチームでも、社員が活躍できる場を作るという目的で作られたチームで、過去にそのチームに在籍していたメンバーの話を聞くことができたので紹介する。

■ワーママだけの課に在籍してた社員さんの声

<良い点>
・意見が一致することが多く、心強い
・休憩時間に、子どもや家庭の話など共通点で盛り上がれるため楽しい
・業務内容的にも、残業なしでカバーし合える環境があった
・上司がパパさんで、子育てへの理解がある方だったこともあり、上手く回っていた

<懸念>
・業務内容的に、カバーし合えない場合のサポートが難しそう
・遅い時間の対応が求められた際に、どう対応するのか

ご協力頂いた沢山の皆さん、本当にありがとうございます!!
ポジティブもネガティブも、それぞれの意見に対してその通りだな‥‥!と感じる言葉が並んでいるように思う。

そして色んな意見や実体験を聞いたことで、先ほどの妄想タイム②で触れた「子育てを取り巻く色々な問題」については、解決できる場合もありそうだとわかってきた。

「みんな、マジで大変だし、頑張ってるんだな‥‥。本当に、みんないつもお疲れさまです!!!私も頑張る!!!!」

今回、色んな方の実体験に触れて、私としても心の底からそう思うことができた。
 

「ワーママ/パパだけの課をつくったら?」夢いっぱいの妄想を発表!

これまでの考察を総合して、「ワーママ/パパだけの課があったらどうなるか」について、私なりの夢のようなまとめは以下となる。
※細かい規定は置いておいてくださいね!

■課の定義

・気を遣わずにフレキシブルな働き方ができる一方、やりがいのある業務を穴を開けることなくチームワークで遂行できる
・子どもとの時間も十分に取れ、親・子どものメンタルが安定しており、家内安定・課内安定が担保できる
・生活の変化に合わせて働き方を調整でき、長く働くことが可能
・子育てが終わった人がいたら、みんなでお祝いだ!!!
・強要せず、でもオープンに相談し合える環境で切磋琢磨する
・子育て中だけではなく、介護中・病気治療中の方なども在籍OK
・子どもが産まれるパパは、最低1週間は育児休業取得が必須条件

■環境

・ワーママ/パパオフィスは通常部署に併設し、ママ/パパ以外ともコミュニケーションが取れる
・企業型保育所や病児保育が併設されている
・保育士常駐のキッズスペースがある(中高生も利用OK)
・数台分の駐車場がある
・子連れ出勤や、在宅保育をしながらの勤務も可
・完全在宅や、たまに出社するなど、勤務場所を自由に選択可
・土日祝日休み

■業務

・個人希望にもよるが、事務系・営業系の双方業務あり
・事前に決めたスケジュールに基づいて業務を進める
・時間より成果を重視する
・誰かが休んだらフォローし合い、休んでも業務が溜まらない仕組みができている
・フォローを沢山した社員へは、ボーナス上乗せなどで不平等をできるだけ払拭
・併設している部署の業務も請け負うなど、課内以外の人ともコミュニケーションを取れるようにする

■”気を遣わずに”やって良いこと

・フレキシブルに時間を使ってOK(様々な理由の中抜け、子ども対応による遅刻・早退・休暇など)
・就業規則を思いっきり使う

■願望

・病児在宅保育中などに、会社負担でベビーシッター&キッズシッター利用可

というわけで、ただの妄想が、皆さんのご意見を元に大きな妄想へと膨らんだ。
ご意見が届くたび、同じ境遇のメンバーが全国に沢山いるんだなあと心強く感じることが出来た

また、ちらほら声に出ていた通り、ワーママ/パパという属性だけではなく、いろんな方と一緒にお仕事をすることは、”お互いにとって”とても大事だということも改めて感じた。(まとめておいてなんですが!笑)

三者三様のバックグラウンドをもって働いていることを理解し、踏み込んでまではわからなくとも、お互いに気遣い・助け合いをしながら仕事ができる環境がベストなんだということだ。

そもそも生きていれば、「子育てだけが大変」というわけではないのである。

最後に、子育てはこれからというご家庭や、まだまだ遠い先の皆さんに向けて。
なんか大変そう‥‥と思ってしまった方もいるかもしれないが、子どもはとても可愛いもの💗

これからもみんな各地で頑張ってるよな~と思いつつ、私自身も頑張りたいと思う!

ライター:AOMI

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<ランスタッドメンバーの記事はこちら>


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